中之島トリップ - 大阪中之島観光情報 -

閉じるボタン

展覧会情報

没後30年 木下佳通代

没後30年 木下佳通代イメージ画像


日本国内初!過去最大規模の個展が開催

神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとりである木下佳通代のキャリアのごく初期の作品から、代表作、絶筆にいたるまでの作品120点以上を紹介し、あらためてその表現の全貌に迫る個展です。
一筆一筆ごと、感覚を鋭く問いながら描く絵画は緊張感が高く、彼女の表現の集大成とも呼べる作品の数々を展示しています。

木下佳通代 《'76-C》 1976年 大阪中之島美術館蔵

木下佳通代 《無題》 1975年 大阪中之島美術館蔵

木下佳通代 《む36》 1976年 大阪中之島美術館蔵

1982年に抽象絵画の制作へ大きく転向して以降、1992年までの間に力強いストロークの幅広い筆致や、描いた部分を拭き取るなど、作風は度々変化しています。
同系統の色の加減算によって描かれた絵画は、時間が重層するような奥行きを生み出しました。

木下佳通代 《'86-CA323》 1986年 北川貞大氏蔵(大阪中之島美術館寄託)

描きたい、描きたいのに時間がない。
1990年にがんの告知を受けた木下佳通代は治療法を求めてロサンゼルスへ渡り、迫りくる死に対峙しながらも制作を続け、カンヴァスから緊張感をも感じさせる作品など作風も変化します。

木下佳通代 《LA'92-CA681》 1992年 大阪中之島美術館蔵

木下佳通代 《無題(絶筆・未完)》 1994年 大阪中之島美術館蔵

令和五年度 文化庁 文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業