中之島トリップ - 大阪中之島観光情報 -

閉じるボタン

展覧会情報

歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力

歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力イメージ画像

江戸末期の浮世絵師、歌川国芳(1797 – 1861)は、それまでの浮世絵の歴史を塗りかえる斬新な作品の数々を世に生み出し、国内外で高い人気を誇ります。その奇抜なアイデアや、現代に通ずるデザインセンスとユーモアは、浮世絵という枠や時代を超えて多くの人々を魅了しています。

イケメン、ダークヒーロー、巨漢に怪童
―「武者絵の国芳」による魅惑のヒーロー大集合!

3枚続きの大画面を活かしたダイナミックな構図、物語の決定的瞬間をつかむ描写力など、武者絵は国芳の手で大きく進化。
その魅力は、現代の漫画やアニメにも通じます。

《相馬の古内裏》弘化2 – 3年(1845 – 46)頃 個人蔵

お江戸を沸かせた“笑い”の力
―機知に富んだ戯画の数々に、幕府の禁令も何のその

笑いを誘い、時に風刺を潜ませた戯画も、国芳の得意なジャンルの一つ。猫、金魚、鳥、さらには道具や玩具をも擬人化させたり、絵に二重の意味を持たせたり、言葉遊びを織り込んだりと、手を替え品を替え、多くの戯画を描きました。天保13年(1842)に、役者や遊女を描くことが禁止された際にも、戯画による笑いと風刺で苦境を乗り切ります。

《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》弘化4年(1847)頃 個人蔵

猫を描いた新発見作品も!
―愛猫家ならではのアイデアと観察眼が光る、国芳の猫たち

国芳は大の猫好きで、絵を描く時にも懐中で仔猫を可愛がったと言い伝えられるほどでした。国芳の猫たちは、戯画、役者絵、美人画などジャンルの枠を超えて登場し、人気役者に扮したり、遊郭の客になったりと、人間顔負けの活躍ぶりです。

《日本駄右ェ門猫之古事》弘化4年(1847) 個人蔵

令和五年度 文化庁 文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業