適塾

大阪の近代医学教育発展の地

適塾は江戸時代後期の武士であり蘭学者、医師でもあった緒方洪庵を中心として開かれた私塾です。若き日の福沢諭吉や大村益次郎等々、後の日本史に大きな影響を与える人材がここで学んだとされています。現在の適塾の建物は1964年に国の重要文化財に指定されており、周辺は史跡公園として整備されているほか、内部は緒方洪庵が居住していた当時の姿に復元されています。

適塾出身の有名人

• 福沢諭吉
  塾生の中ではやんちゃな部類でいろいろなイタズラや武勇伝が残されていますが10代目の適塾塾頭を勤めています。
• 大村益次郎
  適塾では4代目の塾頭です。日本近代陸軍の父と呼ばれている長州藩士。
• 久坂玄機
  適塾には客分という処遇で入塾し、3代目塾頭となりました。
• 大鳥圭介
  日本で初めて既存族活字を作った方です。幕府陸軍の「伝習隊」隊長を務め、函館戦争では新選組の土方歳三らと共に戦った人物です。
• 武田斐三郎
  佐久間象山らからも洋学を学び、箱館五稜郭を設計した人物です。正田松陰らとともにペリー艦隊を実見し、記録を残しています。

適塾は北浜の高層ビル群のなかにあります。
周囲には日本建築やレトロな建物が多くありますが、狭い通りに面しているので迷わないように地図を確認しながら目指してください。